【BECOSオープン】ECのミカタに取り上げられました。
日本の伝統工芸品を海外へ。越境ECサイトBECO’Sで世界に目を向けた「ものづくり」を
株式会社KAZAANA(カザアナ、東京都中央区、代表取締役社長 樫村健太郎)は、日本の伝統工芸品やメイドインジャパンにこだわった商品を、海外へ届ける越境ECサイトBECO’Sを正式オープンした。
伝統工芸品と聞くと、古臭く、現代の生活スタイルには合っておらず、高価だけど使いにくい、というネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれない。確かに、生活環境が激変している現代において、数十年、数百年前からその用途・仕様などが変化せず、素晴らしい技術ではありながらも時代に取り残されている商品が、未だに作られ続けているのも事実だ。
しかしその一方で、新しいモノ作りに挑戦している職人も多くいる。職人の高齢化などの問題はあるが、モノ作りの技術自体が世界に比べて、著しく衰えているわけではない。
そこでオープンしたのが「BECO’S(ビコーズ)」だ。需要が明らかに縮小している日本国内にこだわらず、最初から世界に目を向けた商品の企画・販売を手掛ける。そして、作り手とお客様の距離を縮めること、つまり流通網の再構築を狙う。
その理念に共感してくれる「挑戦的で野心的な」作り手を集めて、思い切り創作活動に打ち込めるような場所を「BECO’S」で提供していく。一方的な商品販売ではなく、顧客と作り手の相互交流や、クラウドファンディングを使った新商品の開発を連続的に行ったり、様々な仕掛けを行っていくとしている。
■伝統工芸が生き残っていくために必要なこと
KAZAANAとしての目標は「日本のモノ作りにおける企業連合」を創っていくことを掲げている。優れた技術を持ち、素晴らしい作り手がいながら、後継者問題などで廃業していく会社は、伝統工芸業界に限らず後を絶たない。特に日本のモノ作りを支える中小零細企業において、これは大きな問題となっている。KAZAANAの理念に共感し、後継者問題などを抱える企業に対しては、友好的なM&Aなどを積極的に行いながら仲間を増やしていく考えだ。具体的には「10億円」×「100社」=「売上1,000億円のモノ作り企業連合」を目指していく。そのモノづくり企業を支える、販売の地盤となるのが今回オープンした「BECO’S」の役割でもあるということだ。これまでの日本で行われてきた古き良きものづくりだけに頼るのでなはく、世界に目を向けた取り組みは、伝統工芸が生き残っていくために必要な手段であると思う。
日本独自の技術や伝統は海外での反応が非常に良い。そこに届けていくためのプラットフォームも充実している。作り手は「何を造るか」に集中することができる。こうしたところにもECの魅力は詰まっているのではないだろうか。
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